社会・経済のうごき@しんぶん
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2012年12月18日号

円高背景に海外M&A、過去最多

M&A助言会社レフコのまとめによると、12月中旬時点での日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)は件数で前年同期比約1割増の489件に達し、金額ベースでも同8%増の6兆8895億円に上ることが分かった。バブル時の1990年に記録した463件を既に上回っており、22年ぶりに過去最多を更新したことになる。手元豊富な資金に加えて、円高での「強い円」が背景にあることに加え、これまでの中国への集中からインドネシアやタイなどの東南アジア企業の買収が増えている。



新入社員の「今の会社に一生」は半減

日本生産性本部が今年入社し半年経過した新入社員を対象にしたアンケート調査によると、「今の会社に一生勤めようと思っている」新入社員は30.6%で、入社直後60.1%あったものから半減していることが明らかになった。また、「仕事を通じてかなえたい夢がある」とした回答は入社直後に70.5%あったが、半年後の今回の調査では50.7%まで下がった。「転職してもよい」とする人も4割あり、「仕事を続ける自信がない」「やりがいを感じない」という答えも目立った。



震災での母子家庭の約4割が「家計赤字」

あしなが育英会が東日本大震災で父親を亡くした母子家庭世帯を対象にした調査によると、11月の家計で39.1%が「赤字だった」と答えていることが分かった。被災地の復興に関する意見では「病気で仕事もできない」「健康不安で何かあったら子供たちはどうなるのか」という不安の声が挙げられた。同会では「遺児の母親は復興から取り残されているという気持ちや、見えない将来への不安を抱えている」と指摘する。



4割超の母親が第1子出産後も仕事を

厚生労働省の2001年生まれの子供の発育や生活状況を追跡調査する「21世紀出生児縦断調査」によると、2010年に第1子の子供を出産した母親のうち、出産1年前に仕事をしていた人の45.7%が出産後半年時点で仕事を続けていることが分かった。9年前の調査では第1子出産後半年で仕事を母親は32.2%になっており、出産後仕事を続ける母親が増加している。また、出産半年後に常勤勤務している母親の93.5%が育児休業を取得していた。



企業の3割超でパワハラ発生

厚生労働省が初めて行った職場でのパワハラ(パワーハラスメント)調査によると、過去3年間に従業員からパワハラの相談を受けた企業は全体の45.2%あり、このうち約7割にあたる32.0%の企業でパワハラに該当するケースが1件以上発生したと回答していることが分かった。パワハラの加害者と従業員の関係では、77.7%が「上司から部下」の関係で発生し、「正社員から正社員以外」も10.6%あった。



個人年金保険契約、10年間で3倍近くに

生命保険協会のまとめによると、契約時に年金額を一定期間受け取れる定額個人年金保険の2011年契約件数は約149万件に上り、2001年の約3倍近くに増えていることが明らかになった。増加の背景には、シニア世代のニーズである資金の安全運用と預金の予定利率より良いことから、公的年金の補完として選択していることが挙げられる。昨年から銀行の窓口販売を開始した太陽生命保険の定額年金保険では2012年4〜9月の契約獲得は前年同期比11倍の約3万4千件にも上るほど人気を集めている。



親族による暴行や傷害、7千件突破

警察庁のまとめによると、今年1〜11月までに暴行や傷害、脅迫などの「粗暴犯」で、被害者の親族を検挙した件数は前年同期比1.4倍の7110件に上ることが分かった。被害者が親族だった内訳をみると、暴行が同32.3%増の3264件、傷害が39.0%増の3480件、脅迫が366件となっている。同庁では「ドメステッイクバイオレンスなどの意識が高まり、親族間でも被害を届け出る傾向が強まっている」とみている。11月までの検挙件数は既に前年を約3割上回っている。



今年の世相を表す漢字は「金」

日本漢字能力検定協会が主宰する2012年の世相を表す「今年の漢字」が「金」に決定した。「金」はシドニー五輪のあった2000年にも選ばれている。「金」が選ばれた理由として、ロンドン五輪での史上最多のメダル獲得、山中教授のiPS細胞開発でのノーベル賞受賞、金環日食などが挙げられている。2位には「輪」、3位に「島」、4位に「領」、5位に「乱」が続いた。「今年の漢字」への応募総数は過去最多だった2011年の約半分にとどまり、トップに選ばれた「金」の総数に占める割合は4%弱だった。



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